9 トリミング

前回はパソコンを使って絵手紙を再構成して、レイアウトやバランスを
取ってみようと提案しましたが、パソコンは苦手という方も多いでしょう。
苦手な方がどれだけメールマガジンの購読をしているのか、
かなり疑問ですが、
これを読んだ方が、今回の内容を教えてあげてください。
レイアウトやバランスの感覚をつけるのに、
この方法なら、わかりやすいと、思います。

まず練習です。
用意するもの。

大きめの白い紙、B5ぐらいのコピ-用紙。
厚手の紙、出来れば黒い色のB5ぐらいのもの。
ハガキ1枚
定規
カッター

まず、厚手の紙の真ん中にハガキを置いて、周囲を鉛筆でなぞります。
その線に沿って定規をあててカッターで切りぬきます。
ハガキサイズの窓ができました。
濃い色の紙がなかったら、黒マジックなどで、
枠のまわりを塗りつぶします。

次に、白い紙に絵を描きます。
このとき、ハガキの大きさを気にしないで、大きく、あるいは小さく
描きやすいサイズで自由に描いてみます。

そして、先ほど作った厚紙の窓を絵のうえに置いて、
ハガキサイズの窓越しに絵を覗きます。

窓を動かすといろいろなレイアウトが楽しめるはずです。
絵の中のモチーフの特徴がよく描けているところを中心にして、
余分な絵をカットすることもできます。
文字の位置と文字数、ハンコの位置などもイメージして、余白を取り
ここぞ、というところで窓に沿って鉛筆で線を引き、
紙が大きいうちに文字を書き入れ、ハンコを押してから、
線に沿ってカッターで切ります。
これで、ハガキサイズの絵手紙になりました。

はみ出すようにおおきく描くより、
大きく描いた絵を切りぬくほうが楽チンです
絵ものびのびするし、書いた後で良く描けている部分に
スポットをあてることが出来ます。
小さな絵でも、余白を効果的に生かすことで、
逆に存在感を持たせることができます。

いよいよ本番。

はがきに使えるような厚手の紙を探してきて、
一発勝負で挑戦してみましょう。
はがきより紙代がかかるので、気合いがはいりますよ。



次回は アニマルズホルダー  です。

参りました

今回のネタには自信があったのですが、
絵手紙関係の本を立ち読みしていたら、
同じ方法が紹介されている本がありました。
びっくりするとともに、やっぱりなあとも感じました。

この本の著者は、日本画を勉強されていたようです。
思い返せば、小学校か中学の美術で、校内写生をした時に
黒い紙を四角く切り抜いて、覗きながら写生した記憶があります。
絵を勉強した事のある方ならこの枠から覗く経験は、
必ずあるのではないでしょうか。
それと、写真の世界。
商業的に使われる写真などは、
余分な所をカット(トリミング)して使われています。
ポスター、雑誌、ちらし、CM。
プロのカメラマンなら、
シャッターを押す時に、すでに余分な物のないように、
トリミングしたアングルでの撮影もできるでしょう。
絵画も、経験を積まれた方なら、描く前に構図を決められます。

でも、絵手紙を始めて間もなく、絵をあまり描いたことがない方などには、
レイアウトを考えるいい練習になるのではと思います。

今週の絵手紙

電話

電話には特に不便を感じていなかったのですが、
雷でやられたので、コードレス電話に買い変えました。
そしたら、これがほんとに便利。
資料を探したり、在庫確認したり、ストーブにあたったり、
電話しながら体が自由に動かせるのは本当に便利です。
もう、ひもつきにはもどれません。

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